月別アーカイブ: 2008年7月

2008年7月10日(木)

[P2P][つぶやき]NHKがJoostで番組配信?

日本ではB-CAS無いと見れなくなるくせに。インターネットではいいんだね。NHK、えらい。日本人の受信料使って、世界中にものすごい慈善事業やってるんだな。

[P2P]キャリアグレードNATとP2P

JANOG22のキャリアグレードNATの話は、場外乱闘、血みどろになるかと思ったけど、そうでもなかったですね。みんな冷静だったのか、それとも本当に起こることとしてちゃんと理解できていなかったのか、それとも。。。

いずれにせよ、日本のIPv4はもうこれで死んだ。IPv4はとことん使いにくくなって、もはやインターネットではなくなって、IPv6を使わざるを得ない状況になる、と。

移行時期の混乱中は、IPv4やIPv6の違いを見せないようなドライバみたいなのを作ってやって、下が何だろうが関係ないようなI/Fを用意してあげると、アプリ開発者はうれしいのかな? それをP2Pがやってあげてもいいかもしれない。うまくいけば、今のIPのような役割を担うようになるかもしれないなぁ。

[日常][思索]インターネットと愛

インターネットって、何?

ネットワークの相互接続したネットワークなんていう定義じゃ、狭すぎる。

世界中に自由につながるネットワークでもない。

その答えはありません。きっと、人それぞれに違う。

2008/07/10174008.jpg

そう、きっと、愛の定義が難しいのと一緒。

インターネットと愛と言えば。

インターネットを作ってきた人たち、守ってきた人たちって、きっと、人と人とがつながるこのすばらしいネットワークのことを、それはもうこよなく愛してきたと思う。

壊れても愛おしくて、つながらなくても愛おしくて、どんどん成長していく愛娘のように、かわいがってきたんだと思う。

いま、インターネットちゃんは何歳になったんだろう?

親離れの時期なのか、自分の手からどんどん離れていってしまっている気がする。

性格もどんどん変わってきたな。

反抗期? いや、ちがう。

だれかに、たぶらかされている気がするなぁ。

いま、自分たちの手に、取り戻さなきゃ、取り返しのつかないことになりそうだ。

[日常]お昼のデザート

野菜がたくさん入ってる。

とてもおいしいというわけではなかったけど、それなりにうまかった。

2008/07/10132016.jpg

[つぶやき]なんか、SecondLifeよりも好感が持てる

ついにGoogleが。

http://www.lively.com/

2008年7月9日(水)

[ガジェット]エネループからケータイとかに充電する

へぇーこんなのあったんだ。知らなかったです。

  • [amazon asin=B0010TA3LQ type=inline]
  • [amazon asin=B0010TA3M0 type=inline]
  • [amazon asin=B0010TA3MA type=inline]

USB出力端子がついている。だから、ケータイだけじゃなくて、iPodとかPSPとかもそうだけど、扇風機回したり、コーヒー温めたりもできるんですね。それだけじゃなくて、逆にUSBから充電もできちゃう。面白いな。

一番上は、普通の単三のエネループを2本入れるやつで、あとの2つは電池を入れ替えできない専用のやつ。たぶん、一番上のやつを買う。

もしUSBからエネループを充電したいだけだったら、これ→[amazon asin=B000PRL7Y6 type=inline]

太陽から充電したかったら、これ→[amazon asin=B000PKHTLS type=inline]。ちゃっかりこれにもUSB端子が。

なんか、こういうの見ていると、ワクワクしちゃうのは俺だけですか?

[つぶやき][ガジェット]ケータイ増設。

結局、W61CAをフルサポートコースで買って増設。

なんか納得いかねぇ。←まだ言ってる

[つぶやき]はてなRSSの番組表について、アイデアを追加してみた

idea:20436:title

値上がりするかな。

ちなみに、はてなRSSの番組表って、こんなやつ。

http://r.hatena.ne.jp/effy/?mode=table

2008年7月8日(火)

[ガジェット]auポイントプログラム

この前、auのシンプルコースについて日記を書きましたが、auポイントプログラムの違いについても考えなきゃいけないな、ということで、計算。

シンプルコースの場合100円ごとに2ポイント。フルサポートコースの場合1万円以上で100円ごとに7ポイント。毎月1万円ちょっと使うので、毎月1万円として2年間でどれだけ違うか計算。シンプルコースだと4800ポイント。フルサポートコースだと16800ポイント。その差、12000ポイント。おぉ、結構すごいな。

と、いうことは。

2年というのをひとつの目安として考えると、

  • プラン1: 格安ケータイに乗り換えてシンプルコースに移って、お目当ての白ロムを購入するプラン
  • プラン2: まじめにお目当てのケータイに乗り換えてフルサポートコースにするプラン

を考えると、

  • プラン1: m*800 > x + y + 2100より、x+y=17100円のケータイに乗り換える
  • プラン2: 12000円のケータイに乗り換える

で2年時点でのトータルコストがとんとんになる、と。あれ。プラン2のほうが、結果的には安い気がするぞ。たとえばW61CAをお目当てのケータイとすると、

  • プラン1: yは大体ヤフオクで13000円ぐらいなので、x(どーでもいいケータイ)は4000円ぐらいまで。
  • プラン2: 4000円ちょっとで買えるから、8000円弱あまる。

んー、なんだよ、フルサポートコースのほうがいいのか。auポイントを考えると、いろいろ面倒なことしないほうが、結果的にはいいってことだな。なんか納得いかねぇ。

2008年7月6日(日)

[つぶやき]はてダのカテゴリを編集したい

テキトーにカテゴリを書いていたんですが、これって、はてブみたいに後から一括で管理できないんですね。いちいち毎日の日記を編集しないといけない。めんどくさー。

http://i.hatena.ne.jp/idea/253

投稿・編集のAPIもないみたいだから、自分で作るにしてもかなり面倒だなぁ。

[つぶやき]auのシンプルコースに移りたい。。。

もう2年近く機種変してないから、その後に改定された料金体系が良く分からなかったので、今回、いい機会だから、少し勉強してみました。

  • シンプルコースは、(誰でも割とか使って最安にした場合)どのプランでも毎月900円ぐらい安くなる
  • フルサポートコースはauが21,000円サポートしてくれるけど、最低2年間は使わなきゃならない

つまり、シンプルとフルサポートの違いは「先に払うか、後に少しずつ払うか」なんですね。

で、問題は。こういう変な料金体系になる前に契約していた人が、現在はフルサポートコースの料金を払わされていること。はい、私のことです。これって、このまま持ち続けていればいるほど損じゃないですか!

手っ取り早くシンプルコースに移りたいのですが、「シンプルコースにしたいですー」と言ってもだめで、シンプルコースに移るには、店頭で機種変更しなければならないらしいです。白ロム買ってauショップに行って端末増設してもコースは変わらないようです。

ふむふむ。ということは。。。

今のケータイをnヶ月使い続けるつもりなら、シンプルコース一括のn*900円までの価格のケータイを購入してシンプルコースに移行して使わないでおいても害はないということか。いやむしろ、nヵ月後からはどんどんトータルコストは安くなるし、どっちかのケータイをオクに出してもいいんですよね。なんじゃそりゃ。

さらに言えば、自分のほしいケータイの白ロムをゲットして、それをmヶ月使うつもりなら、

m*900 > x + y + 2100

となるような、どーでもいい型落ちのx円のシンプルコース一括のケータイへの機種変と、y円のお目当ての白ロムを買ってもいいということが言えるってこと?? ちなみに2100は白ロムのauショップでのICカードロッククリア((au以外にはこんなのない。こういう変な規制、やめてほしい))の価格です。

私の場合、たぶん今のケータイみたいに2年は使うだろうから、左辺は21600円。ここから2100円引いた19500円の予算内で機種変と白ロム購入をしても害がない、ということになりますね。

今使っているケータイと機種変したケータイは白ロムゲット後にすぐにオクに出してもいいから、もう少し甘く見積もってもいいかも。で、mヵ月後からはどんどんトータルコストが安くなる、と。なんじゃそりゃ。

あぁ、なんて長期契約者泣かせな料金体系変更なんだ。。。いまさら気づくな、ってか。

寝ぼけた頭で考えてるので、間違ってるところがあったらご指摘ください((フルサポートコースはポイントがたくさんつくからそれも考えないとだめかもですね))。。。

[ガジェット]ケータイ物色

今、au初のFeliCaケータイW32Hを大事に使い続けているのですが((今調べたら、28ヶ月だって))、今のケータイに加えて、

  • ワンセグがついている
  • もっとカメラの画素数が多い
  • もっと薄い
  • できれば、ICレコーダと電子辞書もついている

というようなケータイがほしいなと思いはじめて、最近、いろいろ調査中です。一応、キャリアはau固定で。

ワンセグ+FeliCa+カメラ300万画素以上の調査結果

auのこれまでのケータイのなかで、ワンセグとFeliCaが両方ついているものを調べ((未発売のものも含めて、発売日順に「W44S, W43H II, W51K, W51CA, W51SA, W52T, W52K(MEDIA SKIN), W52H, W52SA, W53T, W52CA, W52SH, W53SA, W54T, W53H(Wooo), W55SA(INFOBAR2), W61SH(AQUOS), W54S, W56T, W61CA, W54SA, W61P, W61H, W61T, W61S(Cyber-shot), W62T, W63S(フルチェンケータイre), W62CA, W62SH, W62H, W64SA」です。現在、W62CA,W62SH,W62H,W64SAは未発売。))、そのなかからカメラの画素数が300万画素以上のものを画素数順に並べると「W61CA(515), W61S(511), W52T(324), W54T(324), W54S(324), W56T(324), W61T(324), W62T(324), W62SH(320), W63S(319), W54SA(318), W44S(317)」ということになりました((カッコ内は画素数、単位は万画素。))。

電子辞典

これらのケータイの電子辞典は、ほとんどが辞スパなんですが、W61CAのやつは、小学館のポケットプログレッシブに加えて、英会話とっさのひとこと辞典とか、今日の夕ごはん365日とか、おいしい健康食シリーズとか、英語音声読み上げ機能とか、やたら高機能です。

ICレコーダ

ICレコーダは、本当に会議用のICレコーダとして機能が用意されているものと、Myボイスメモが16時間も録音できるようになったものの2種類があるようです。どうせならICレコーダ機能と名前のついているものがいいなぁ。なので、W61S, W54SA, W63Sは除外。

厚さ

本体の厚さは、18mmあたりが主流です。未発売のW62SHの薄さがスペックの高さにもかかわらず15.8mmと尋常じゃない。。。いま使っているW32Hは25mmなので、どうせなら20mm以下がいいなということで、W61SとW44Sは除外。

で、結局どれにする

  • W61CAはカメラの画素数はダントツだし、その他スペックもなかなか良い。けど、デザインがいまいちだなぁ。
  • W62SHはICレコーダついてるの? 辞典は? よく分かりません。発売日は7/12との噂。BluetoothもFMトランスミッタもついててこの薄さ、かなりお高いケータイになりそう。
  • W63Sはフルチェンのくせして、W62SHに次いで薄い(16.4mm)です。除外しちゃったけどICレコーダは我慢してもいいかもしれないな。

もうちょっと考えてみよう。W62SHの情報がもっとたくさん出てきてからでもいいかな。

2008年7月5日(土)

[つぶやき]通過連絡運輸の切符

2008年6月27日(金)でも書いた切符のことですが、昨日、また使う機会があったから、写真を撮っておきました。こんな変なデザインの切符です。

2008/07/04180829.jpg

[P2P]コミュニティーエンジン訪問

もう日付は変わりましたが、先ほど、Tomoさんの企画によりコミュニティーエンジン社のオフィスを訪問してきました。

2000年5月創業、ネットワークミドルウェアの開発、ネットワークを活用したアプリケーションの開発などを行っています。初台のスクウェア・エニックスビルの6階にあります。ビルの名前からも分かるように、ゲーム関係のお仕事が多いようです。

CEOの中嶋さんが、デモを2つ見せてくださいました。が、ひとつの詳細はオフレコとのことで書けません。アレをアレして皆さん大盛り上がりでした。もうひとつは、無線を使ってP2Pで動画の転送をしていました。チャットもできるそうです。何に使うんでしょうか。面白そう。

2008/07/05024225.jpg

コミュニティーエンジンは、リアルタイム通信アプリケーション用に「VCE」と呼ばれるミドルウェアを提供しており、その上に「LiquidSync」というP2Pメッシュネットワークを構成するミドルウェアを載せることができます。詳細なドキュメントが公開されていますので、リンク先をご覧ください。今回のメインは、そのLiquidSyncです。

LiquidSyncは各ノードのセッション数(ノード次数)が4本を超えないように、できるだけたくさんつないでいき、メッシュ構造を作るそうです。「4」という数字が出てきたので、なにかわけがあるのだろうと思い、ホップ数と次数の両者をできるだけ最小化するのに適したグラフ構造であるde Bruijn graphをすぐに思い浮かべてしまったのですが(ある参加者も同じことを言っていました)、とくにこの数字にこだわりはなく、3000ノードぐらいの規模では大体このぐらいの本数が現実的だとのことです。

また、LiquidSyncにはブロードキャストに特化することでアルゴリズムを単純化しているという特徴があります。これにより、メモリやCPUの使用量を抑えています。ブロードキャストに特化するのは、適用先のアプリケーションがブロードキャストを多用し、マルチキャストはあまりしないからだそうです。

また、パケットは落ちても再送しないそうです。確実ではないのですが、データが欠けても良いものに特化するということで、逆に再送をしないことを良い特徴としてアピールしているように感じました。

P2Pを使っているのも、やろうとしていることに対してP2Pがよさそうだから使っているということで、もしなにか違う良いアプローチがあるのなら、そちらを使うとのこと。

VCEで提供される暗号化も電子署名まではやらないそうで、これにLiquidSyncのブロードキャストが加わると、man-in-the-middle attackの標的になってしまいそうなものですが、10%程度のパケットは必ずサーバを通すことで攻撃を回避するとのこと。

これらの話を聞いていて、とても割り切りがいいなぁと思いました。あまりにも汎用的なものは求めずに、必要とされているアプリケーションに最適な軽い物を作るというアプローチは、非常に理にかなっていますね。大企業には普通にはまねできないので、ちょっとうらやましく思ってしまいました。

やっぱり、実際に動いているものを見せられると、納得感が違います。自分も納得してもらえるように、作らなきゃなー。

企画してくださったTomoさん、訪問させていただいたコミュニティーエンジン中嶋さん、ありがとうございました!

参加者の方々も、いろいろお話させていただいて、楽しかったです。今後とも、よろしくお願いします!

[つぶやき][本]あたらしい戦略の教科書を予約

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2008年7月3日(木)

[つぶやき][ガジェット]エネループ買い足し&DVDドライブ購入

ワイヤレスキーボードとマウスのために、エネループを買い足ししようと思ってどこが安いか調べてたら、8本入りのヤツは価格.comよりも、楽天よりも、なんとamazonが安いじゃないか。カードも使えるし。というわけでポチっとな→[amazon asin=B000BY2OYA type=inline]

現在、1,866円、送料無料。

それから、LiteonのS-ATA接続のDVDドライブ購入→[amazon asin=B0012WZPHI type=inline]

これはamazonじゃないほうが安かった→http://kakaku.com/item/01254819090/

2008年7月2日(水)

[思索]酔っ払いが梅田さんにトラバするぞバカヤロ

ちょっと今日は会社帰りに飲んで酔っ払った。酔っ払いがブログ書くとどうなるか面白そうだな、ぐふふって思ったから、ちょっと書いてみるぞ。しらふになって反省してる自分が面白そうだな、あはは。

ネタは、これだ。

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20080629/p1

要するにな、梅田さんは「世界を変えようと思っているヤツ以外はこんな日記を見るんじゃねぇよこのくそバカヤロ」のつもりだと思うんだ。だけど立場上、そんなことは書けないんだ。だから、そのくそバカヤロがいろいろと批判しても、痛くもかゆくもないんだ。無効だ、そんなのは。書きたきゃ書け。勝手に書け。己は人口の10%から20%の人間なのかだ、重要なのは。

このネタの中で、酔っ払いの俺が「これはすごい」と思ったところを淡々と引用して、自分の意見をたれるぞ。心して聞け。

自己責任と情熱

ところで「無制限に選択肢があると何も選べなくなる人が人口の80%から90%いる」という仮説があります。

この真意は、逆に、これから俺は、その人口の10%から20%に向けて話をするんだ、という前置きだ。無制限に選択肢があるときに、その選択を自己責任で下せる人に読んでほしい、そういうことだ。

今という時代は、そういう自己責任で前に進める人にとってはパラダイスだ。ものすごい環境が待っているんだ。だから、その10から20%の中に入らなきゃ、はっきりいって損だぞ。そこに入るという覚悟ができたヤツには、この梅田さんの日記は、どこぞの書籍よりもものすごい価値を見出せるはずだ。俺もその一人だ。この時代認識を持てるヤツは成功する可能性が非常に高い。自分の人生を変える、世界を変えるような決定に対して、責任をもてるヤツが、この時代では成功するんだ。これはここ数年以内に起業して成功した人などの自叙伝を読めば、ほとんどの人に共通していることがわかるはずだ。

責任を持つためには、それだけの動機がなけりゃならない。その動機は、人それぞれだろう。お金持ちになるため、ちやほやされたいため、名誉を得たいため、コミュニティを創造したいため、世界を変えたいため、いろいろあるだろうけどさ、とにかく、これをやらなきゃ死んでも死にきれねぇんだよ、っていう、アッツい情熱がなければだめだ、俺はそう思う。

ソレがあれば、そんな責任なんて、へでもないはずだ。そういう情熱をもてるかどうかが、10から20%に入れるかどうかの分かれ目になるはずだと俺は考えている。

自分の時間を無駄にされたことに怒れ!

これは、非常に同意できる。ものすごくうなづいてしまった。

僕は、自分の時間が無駄に使われるということに対して、若いころから強い怒りを覚えていました。

僕がほかの人と恐ろしく違うのは、その部分です。今思うと、そのことが道を拓いてきた気がする。つまり、コンサルティング会社に就職して、上の人に言われるままにやれば、評価されるかもしれないし、給料が上がるかもしれないけれど、僕の場合は、「ここで自分が今時間を使っていることが全く意味がないことである」と思った瞬間に、体が動かなくなってしまう。

これなんだよ、これ。たとえば自分が今、30歳だとして、定年の60歳までそこで働き続けるとしたらさ、自分の人生の貴重な時間であるその30年間、すなわち1万日ちょっと、時間にすれば26万時間ちょっとという時間を、会社に貢ぐわけだよ。その貴重さがわかれば、自分の時間が無駄にされていることに対して、怒りを覚えるはずなんだよ。命をささげているわけだよ。自分の命を無駄に使われているわけだよ。そんなのはね、絶対許しちゃいけないよ! このことを、サラリーマンはちゃんと考えるべきだ。家族のために働いているんだとか、それ以前の問題なんだよこれは。

僕が言いたいのは、「やりたくないことをやるな」ということでなくて、「意味のないことをやる」ということに対して、緊張感をもって生きる、そういう姿勢を持つべきだ、ということです。

意味のないことというのは、誰にとって意味がないのか、というのはちゃんと考えたほうがいい。自分にとって意味がないことなのか、会社にとって意味のないことなのか、人類や世界にとって意味のないことなのか。このスタンスはあらかじめ決めておいたほうがいい。俺は、世界だ。世界の人類にとって意味のないことはやりたくない。俺にとって無駄な時間は1秒たりともない、そういうつもりで今を生きている。

ようするに、自分は何のために生きているか、自分の存在意義は何か、これを明確にするんだ。つまり、使命ってやつだ。これがない人生は、非常につまらん。流され続けるだけの受身人生だ。ソレでもいいという人は、ソレでもいい。しかし、せっかくこの世のこの時間に生を受けたという貴重な体験をしているのだから、できることをやらなきゃ損だよ、と俺は思う。

情報を持つことは、もう、価値ではない

あと、大企業に勤めていると、こういう人にものすごく悩まされる。

よく、情報を頭にいっぱいつめこんで、自分はこんなに頭がいいということをひけらかす人がいますが、そんなものは、グーグルに必ず負けるのだから、それに価値はない。情報を得る力を、何のために使うかと言ったら、自分の時間を正しくつかうためです。

そう、価値はないんだ、そんなヤツには。昔は情報を持っていることが価値だった。しかしいまやグーグルが万人に共通に情報を集めてきてくれるんだから、情報を持つことは価値じゃないんだよ。しかし、それでも懲りずにやたらと情報を隠すヤツがいる。アホか。それは自分の活動範囲を狭めるだけの効果しかない。

もう今の時代は、密室で何かやるという時代ではないんだ。たくさんの叡智を集めて、活用していく時代なんだ。顔も名前もわからない人たちが、自分のために情報を貢いでくれるんだ。ソレを利用しない手はないし、自分もその一人にならなきゃならないんだ。そうすることが、回りまわって自分の価値になるんだ。みんなそれに気づけ。

自分の時間は1日24時間しかないが、100人の叡智を集めれば、自分の時間は1日2400時間、いや、それ以上になるんだ。時間がないと愚痴を漏らすやつは逝ってよし。それは、自分の情報活用能力がないということをあからさまに明言しているだけで、まぁはずかしいったらありゃしないんだよ。

世界を変える

日本をダメにしているのは、政府でも官僚でもない。これなんだよ。

結局、つきつめて、つきつめて、ここシリコンバレーは何だといったときに、ここにあるのは「世界を変える」というビジョンあるいは「狂気」です。それがなかったら、グーグルみたいな会社は、こんなに大きくなっていない。ジョブズは、「Silicon Valley is all about changing the world.」のあとに、「It’s all about changing the world」とリフレーズして、「for the better,」(世界をより良い方向へ変える)と言う。こういうふうに言うと、日本では、誰も話を聞いてくれなくなる。新興宗教ですか、とか、自己啓発セミナーですか、とか(笑)。そういうことをシニカルに言う人が主流です。若い人たちでも同じです。

こういうことを言う人は、ものすごく損をしてるんだ。本人は気づかないかもしれんが。宗教を信じる、信心を保つというのは、ものすごく厳しいことなんだ。これは、やってみなきゃわからない。なぜならそれは、自分の信念を保ち、貫けるかにかかっているからだ。どんな迫害を受けようとも、他人に流されない自分を保てるかということなんだ。「世界を変えてやるんだ」ということを、大真面目に、信念を持って話せるかどうかなんだ。しかし「世界を変える」と言ったときに、ソレに対してポジティブな反応を返せるヤツが非常に少ない、これが問題なんだ。

だから、俺は、どんな宗教であれまたは無神論者であれ、自らの意思でその理念を貫ける人を尊敬する。「宗教ってヤバイから。。。」そんなことを言っているやつは、国際社会の中で信用されない。このことは、俺が国際学会に発表しに行って懇親会などでいろんな国籍の人たちと研究を抜きにして話している中で最も感じたことだった。そういう意志を貫ける人同士であれば、宗教が違えど「世界を変える」と言ったときに、まじめに、真剣に取り合えるんだ。そういう文化のうえに、次世代のテクノロジーやビジネスが生まれてくると、俺は信じている。

そして、その結果として、本当に、世界を変えることができれば、こういうことが言えるんだ。

明らかに世界は「良い場所」になっているよ。

これまでは大金を持った大きな組織の人たちでなければできなかったことも、個人ができるんだから。── スティーブ・ジョブズ

こんなことを言うことが心から賞賛されるような文化をつくろうよ、そうじゃなきゃ日本はおしまいだ。世界を変えるイノベーションなんて生まれやしない。あいつが表彰されるなんておかしいとか、俺より若いのにちやほやされてうぜぇとか、そんなヤツが日本をダメにしているんだ。批判、嫉妬が日本をダメにしているんだ。もっと、他人を誉めろ。心から応援しろ。ソレが最終的には自分のためになることにはやく気づけ。みんなお子様なんだよ、ったく。

重要なのは金じゃない、志だ

ジョブスが、

and if you do that, you can be incredibly successful economically.

という。これは、金に目のくらんだ人を惹きつけるための文句に過ぎない。ジョブスは金のためには働いていないと俺は信じている。世の中を良くしていくことに、金以上の価値を感じているはずだ。その志が、金よりも重要なんだ。志ひとつで、金に対する欲望よりも、世界を良くしていくことに対する欲望が勝るんだ。要は己が信じる道を自己責任で貫けるかなんだ。金を目的にすると、とたんに金が集まらなくなる。金を目的にしなければ、必要なときに、そして、その決断が正しかったときに、勝手に金は集まってくる。だからもう一段高い欲求を持つべきなんだ。

関係ないけど、そういう意味で、金は集合知の数値化だと、最近、なんとなく思っている。

自分を持て、自分を信じろ

大企業に勤めていると、個が埋没する現場を何度も見ることになる。自分もそうだった。会社に入る前はあんなに活躍していたのになぁ、とつい愚痴をこぼしてしまう。しかし、それは会社が悪いんじゃない。自分が悪いんだ。

絶対にコモディティ化しないのは、個の固有性だけです。その固有性を競争力のある状態にしていくことに、どれだけ意識的に生きていくか。これは「勤勉性」とは別のことです。頭がいいとか、勤勉であるとか、ずっと長い時間働いているといったこととは、違う軸の話です。

この意味が本当にわかれば、会社のせいにはできないはずだ。実は、俺は2,3年前は、いつベンチャーに転職しようかと、何度も考えていた。しかし、あるとき、ソレは逃げでしかないと気づいた。

君たちの時間は限られている。

その時間を、他の誰かの人生を生きることで無駄遣いしてはいけない。

ドグマにとらわれてはいけない。

それでは他人の思考の結果とともに生きることになる。

他人の意見の雑音で、自分の内なる声をき消してはいけない。

最も重要なことは、君たちの心や直感に従う勇気を持つことだ。

心や直感は、君たちが本当になりたいものが何かを、もうとうの昔に知っているものだ。

だからそれ以外のことは全て二の次でいい。── スティーブ・ジョブズ

この、「心や直感」の声を、自分は聞けていなかったんだ。その声に本当に耳を傾けることができたとき、自分のやるべきことは決まった。数年前、俺は梅田さんに「5年以内に会社を辞めようと思っている」と言ったら「君は、辞めないと思うけどね」と言われてしまった。その意味をそのときは分からなかったけど、最近になってやっと分かるようになった。

俺は日本人なら誰でも知っている企業の研究所に勤めている。しかし少し前までは、その場に未来を感じなかった。何をやるにしても遅すぎ、ベンチャーにどんどんと先を越されるからだ。これが重要だと上司を説得しても、なかなか理解されない。だから、すぐに自分のやりたいことができるベンチャーに転職したいと本気で思っていた。

ところが、心の持ち方を少し変えたら、実は、これ以上ないぐらい恵まれた環境にいることに気づいた。自分が少しの責任を持てば、いくらでも金は動き、いくらでも会社の中を変えることができ、いくらでも世界を動かせることに気づいたのだ。結局は、その責任を取りたくない、その決断を下す勇気がなかった、それだけだったのだと気づいた。

その原動力は、その責任をとっても有り余るぐらいの信念に他ならない。それは、自分の「心や直感」以外の何者でもない。

この世の中、やったもん勝ちだ。

情熱を持て、信念を持て、使命を自覚せよ、環境のせいにするな、真剣になれ、勇気を持て。

酔っ払いの戯言を聞いてくれて、ありがとう。

もう寝るね。おやすみ。

2008年7月1日(火)

[つぶやき][ガジェット]LGのDVDドライブ、GSA-4120Bのファームウェアアップデート

友人から譲り受けたPCについていたDVDドライブ、GSA-4120BのファームウェアをA102からA115へアップデート。

[P2P]第十回SIProp勉強会に行ってきた

先週金曜日の19時から新宿のATL Systems社のラウンジで。講演者はウタゴエの首藤さん、VoIP Conf.事務局長?の西谷さん、コナミの佐藤さん。内容はNAT越えに関する講演でした。

一応会社の業務として参加したのだけれど、個人としてもNAT 越えについては最新動向をちゃんとおさえておきたかったので、有意義でした。

懇親会は諸般の理由によりパス。ちょっと残念。

NATの分類が新しくなってたのね

最近追いかけていなかったので、知りませんでした。これまでのNATの分類といえば、full-cone, restricted-cone, port-restricted-cone, symmetricといった感じで分類されていて、たとえばWindows Live Messengerもツールメニューのオプションで接続タブを選択すると、うちの場合は「UPnP ポート制限つきNAT」なんて出てくるのですが、どうも今後は、rfc4787による分類がメジャーになってくるような予感。

  • Network Address and Port Translation Behavior
  • Filtering Behavior
  • Hairpinning Behavior
  • ICMP Destination Unreachable Behavior

などの軸で、NATの種別を細かく分類しています。

Hairpinning については、詳細はRFCを参照していただきたいのですが、これは自宅サーバを立ち上げているとよく問題になります。NAT配下にWebサーバを立ち上げておいてDDNSとかでNATのグローバルIPにアクセスできるようにしていると、NAT配下からそのDDNSで割り当てたドメイン名でアクセスできるかどうかが変わってきます。P2P的には、手前のルータで折り返してくれると、いちいちグローバルインターネットまで出て行かなくて済むので、効率がよくなりますね。

私が昔使っていたPlanexかなにかのルータの場合は対応していたのですが、佐藤さんによれば最近のBBルータはほとんど対応していないとのこと。そっかーと思ってBuffaloの無線LANのルータで試してみたら、対応していませんでした。なるほど。

キャリアグレードNATの話もちょっと出た

本題ではなかったのですが、ちょっと話に上ったので。やっぱり、本当に入るらしいです。IPv4のアドレス数枯渇により、ISP全体をプライベートアドレスにして、出口に巨大なNATを置くという話です。これでIPv6への移行がかなり加速することになると思われます。JANOG22で詳細は語られると思いますが、スケーラビリティや、対応の容易さなどさまざまな理由で、full-cone NATを置くかも、ということです。

これからP2Pのソフトを作るひとは、IPv4の場合は、full-cone NATが上位に存在する多段NATのネットワークを意識しつつ、IPv6に対応するという必要がありそうな気がしますです。

UPnPとSTUNをどう使いこなすか

講演者や参加者といろいろ話していた中で、何となくわかったことですが、実装として、UPnPとSTUNのどちらを使うか、または優先順位をどうするかは、アプリケーションによって異なってきて、これといった定番スタイルはないみたいです。

たとえばコナミの佐藤さんに聞いたところ、オンラインゲームでは UPnPとSTUNを両方使っているが、その優先順位はいろいろだそうです。あと、参加者にもP2Pを実装している人がいるのでいろいろ聞いてみたところ、実装としてはUPnPのほうが簡単なためUPnPしかやっていないという人が多かったです。

通信確立までのレスポンスが重要かどうかなどで、優先順位を変えていくのがいいのでしょう。