[思索]置屋の芸姑の5つのステップ
↓面白い記事を見つけたので、とっさに反応。
内容については上記を読んでもらうこととして、とても面白いと思ったのは、女子アナAの問題発見と問題解決のすごさ。
ちょっと自分なりに整理してみました。プロデューサーやディレクターたちは、単にディレクターとします。
かなりはしょるし、単純に「やったこと」だけを書いているので、気づきなどは少なくなるかもしれないし、まだ読んでいない人にはネタバレ以外の何者でもないので、原文参照してからのほうがいいと思います。
第1ステップ くすぶるな
したいこと
ヒエラルキーの下位に入ってくすぶってはならない。
現状分析
女子アナAは、自ら番組に出たいとは主張できない。その理由は、女子アナはサラリーマンであって、キャスティングはアナウンス部長の仕事だからである。
アナウンス部長は、あまり陰日向ができるのは好ましくないと思っているが、必然的に、若さや人気のあるアナに仕事をまわさざるを得ない。その理由は、ディレクタとのパワーバランスの関係があるからである。
ディレクターは自分のアイデアの代弁者を欲している。その理由は、表現欲があるにもかかわらず自分が画面に映れないからである。
したこと
ディレクターのアイデアの代弁者となる。
具体的には、出演者打合せを大事にし、ディレクターが意図したアイデアを読み取り理解することに全力を傾け、積極的に質問し、理解できた時には積極的にリアクションを返し、その読み取った意図、理解したアイデアを、全力で表現することを心懸けた。
結果
ディレクターは、喜んだ。
女子アナAは、ディレクターたちの知遇を得て、自分の足場を築けた。
発生した問題
女子アナAは、これでは飽き足らない。
アナウンス部長は、どうなった?
第2ステップ 自分のブランド価値を向上せよ
したいこと
もっと自分のブランド価値を高めたい。
現状分析
視聴率は、テレビ番組にとっては何より大きな評価基準である。プロデューサーやディレクターの知遇を得るよりずっと大きい。
したこと
自分からアイデアを出す。
具体的には、出演者打合せの時に、アイデアがあれば積極的に発言した。番組の視聴率をさらに高めるという目的で、そうしたアイデアを積極的に提案した。
結果
ディレクターは、あまり良い顔をしなかった。アイデアが面白ければ面白いほどいやな顔をする。出演者のほうが上なので、頭ごなしには否定しないが。
発生した問題
ディレクターは、アイデアを受け入れない。
女子アナAは、自分のブランド価値を向上できない。
アナウンス部長は、?
第3ステップ やってしまえ
したいこと
もっと自分のブランド価値を高めたい。
現状分析
ディレクターは、アイデアを受け入れない。
したこと
ディレクターには、アイデアを進言しない。
本番では、アドリブを敢行。アイデアを積極的に実行し、かつ、共演者を立たせることを目的とした。
結果
タレントは、喜んだ。
番組は、面白くなった、視聴率が上がった。
ディレクターは、怒った。
発生した問題
ディレクターが、怒っている。
第4ステップ 共犯者となれ
したいこと
ディレクターの怒りを静めたい。
現状分析
ディレクターは、自分が認めていないことをやられて、むしゃくしゃしている。
タレント等共演者は、女子アナAがそのアイデアを思いついてやったと思っている。
したこと
タレントには、そのアイデアはディレクターが考えていたかのように言った。
ディレクターには、タレントたちに対して、あえてそのアイデアを自分は隠していたかのような振りをさせ、手柄を譲った。
結果
タレントは、そのアイデアはディレクターのものだと思った、わざと隠して楽しませていると思った。
ディレクターは、タレントからの賞賛を否定できなかった。自分の株が上がった。自分のアイデアだとうそをついた。女子アナAへ借りを作った。
女子アナAは、自分のアイデアを実現できた。ディレクターへ貸しを作った。ディレクターに一種の「賄賂」として手柄を譲るという共犯関係になった。「魅力とは何か」ということについても考えを深めるきっかけができた(従順なだけでは、旦那にとって魅力的ではない)。
発生した問題
多くの問題が解決されてきたことで、持って生まれた闘争本能と負けん気による「トップへ上り詰めたい」思いが問題として認識できるようになってきた(かもしれない)。
で、アナウンサー部長は?
第5ステップ さらに勢力を拡大せよ
したいこと
女子アナのトップへ上り詰めたい。
現状分析
ディレクターは、女子アナAとの共犯関係になった。どれだけアドリブをくり広げようとも、このディレクターからは文句を言われない。生意気で小憎らしく、なかなか素直には従わないところもあった方が、ディレクターには魅力的に映り、結果、指名される確率も高くなる。
したこと
多くの人々に対して、「可愛さ余って憎さ百倍」なところを可能な限り前面に押し出していくことにした。
具体的には、「よい意味で裏切る」ということを心懸けた。
さらに、共犯関係を他の多くの人とも積極的に取り結ぶようにした。
アナウンス部長には、アナウンサーとして自分の評判が上がれば、それを部長の手柄に転化するように心懸けた。しかし、「指名を待つ」という基本的なルールは頑なに守った。
結果
絶大な効果を発揮した。テレビの前の視聴者以上に、プロデューサーやディレクターから人気を博すようになった。
嫉妬や批判といったいわゆる「風当たり」が強くなるようなこともなかった。
アナウンス部長とも共犯関係ができた。
女子アナAは、手柄は得られなかったが、女子アナヒエラルキーのトップに躍り出た。
発生した問題
私は、その先が知りたい。
まとめ
なんかいろいろあるんですが、とりあえずアップします。
このまま更新しないかもですが。気力が残ってたら更新します。