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2008年6月20日(金)

[思索]置屋の芸姑の5つのステップ

↓面白い記事を見つけたので、とっさに反応。

女子アナは置屋の芸妓と言った女子アナがいた

内容については上記を読んでもらうこととして、とても面白いと思ったのは、女子アナAの問題発見と問題解決のすごさ。

ちょっと自分なりに整理してみました。プロデューサーやディレクターたちは、単にディレクターとします。

かなりはしょるし、単純に「やったこと」だけを書いているので、気づきなどは少なくなるかもしれないし、まだ読んでいない人にはネタバレ以外の何者でもないので、原文参照してからのほうがいいと思います。

第1ステップ くすぶるな

したいこと

ヒエラルキーの下位に入ってくすぶってはならない。

現状分析

女子アナAは、自ら番組に出たいとは主張できない。その理由は、女子アナはサラリーマンであって、キャスティングはアナウンス部長の仕事だからである。

アナウンス部長は、あまり陰日向ができるのは好ましくないと思っているが、必然的に、若さや人気のあるアナに仕事をまわさざるを得ない。その理由は、ディレクタとのパワーバランスの関係があるからである。

ディレクターは自分のアイデアの代弁者を欲している。その理由は、表現欲があるにもかかわらず自分が画面に映れないからである。

したこと

ディレクターのアイデアの代弁者となる。

具体的には、出演者打合せを大事にし、ディレクターが意図したアイデアを読み取り理解することに全力を傾け、積極的に質問し、理解できた時には積極的にリアクションを返し、その読み取った意図、理解したアイデアを、全力で表現することを心懸けた。

結果

ディレクターは、喜んだ。

女子アナAは、ディレクターたちの知遇を得て、自分の足場を築けた。

発生した問題

女子アナAは、これでは飽き足らない。

アナウンス部長は、どうなった?

第2ステップ 自分のブランド価値を向上せよ

したいこと

もっと自分のブランド価値を高めたい。

現状分析

視聴率は、テレビ番組にとっては何より大きな評価基準である。プロデューサーやディレクターの知遇を得るよりずっと大きい。

したこと

自分からアイデアを出す。

具体的には、出演者打合せの時に、アイデアがあれば積極的に発言した。番組の視聴率をさらに高めるという目的で、そうしたアイデアを積極的に提案した。

結果

ディレクターは、あまり良い顔をしなかった。アイデアが面白ければ面白いほどいやな顔をする。出演者のほうが上なので、頭ごなしには否定しないが。

発生した問題

ディレクターは、アイデアを受け入れない。

女子アナAは、自分のブランド価値を向上できない。

アナウンス部長は、?

第3ステップ やってしまえ

したいこと

もっと自分のブランド価値を高めたい。

現状分析

ディレクターは、アイデアを受け入れない。

したこと

ディレクターには、アイデアを進言しない。

本番では、アドリブを敢行。アイデアを積極的に実行し、かつ、共演者を立たせることを目的とした。

結果

タレントは、喜んだ。

番組は、面白くなった、視聴率が上がった。

ディレクターは、怒った。

発生した問題

ディレクターが、怒っている。

第4ステップ 共犯者となれ

したいこと

ディレクターの怒りを静めたい。

現状分析

ディレクターは、自分が認めていないことをやられて、むしゃくしゃしている。

タレント等共演者は、女子アナAがそのアイデアを思いついてやったと思っている。

したこと

タレントには、そのアイデアはディレクターが考えていたかのように言った。

ディレクターには、タレントたちに対して、あえてそのアイデアを自分は隠していたかのような振りをさせ、手柄を譲った。

結果

タレントは、そのアイデアはディレクターのものだと思った、わざと隠して楽しませていると思った。

ディレクターは、タレントからの賞賛を否定できなかった。自分の株が上がった。自分のアイデアだとうそをついた。女子アナAへ借りを作った。

女子アナAは、自分のアイデアを実現できた。ディレクターへ貸しを作った。ディレクターに一種の「賄賂」として手柄を譲るという共犯関係になった。「魅力とは何か」ということについても考えを深めるきっかけができた(従順なだけでは、旦那にとって魅力的ではない)。

発生した問題

多くの問題が解決されてきたことで、持って生まれた闘争本能と負けん気による「トップへ上り詰めたい」思いが問題として認識できるようになってきた(かもしれない)。

で、アナウンサー部長は?

第5ステップ さらに勢力を拡大せよ

したいこと

女子アナのトップへ上り詰めたい。

現状分析

ディレクターは、女子アナAとの共犯関係になった。どれだけアドリブをくり広げようとも、このディレクターからは文句を言われない。生意気で小憎らしく、なかなか素直には従わないところもあった方が、ディレクターには魅力的に映り、結果、指名される確率も高くなる。

したこと

多くの人々に対して、「可愛さ余って憎さ百倍」なところを可能な限り前面に押し出していくことにした。

具体的には、「よい意味で裏切る」ということを心懸けた。

さらに、共犯関係を他の多くの人とも積極的に取り結ぶようにした。

アナウンス部長には、アナウンサーとして自分の評判が上がれば、それを部長の手柄に転化するように心懸けた。しかし、「指名を待つ」という基本的なルールは頑なに守った。

結果

絶大な効果を発揮した。テレビの前の視聴者以上に、プロデューサーやディレクターから人気を博すようになった。

嫉妬や批判といったいわゆる「風当たり」が強くなるようなこともなかった。

アナウンス部長とも共犯関係ができた。

女子アナAは、手柄は得られなかったが、女子アナヒエラルキーのトップに躍り出た。

発生した問題

私は、その先が知りたい。

まとめ

なんかいろいろあるんですが、とりあえずアップします。

このまま更新しないかもですが。気力が残ってたら更新します。