ギークハウス武蔵小杉月報
2011年6月
ギー杉へ帰ると、見知らぬ方々が3人。
もう当たり前の事なので驚かない。
「命かけてやろうと思ってるんだ」
本気を感じた。数日前に思いついたアイデアだという。しかしエンジニアがいない。ギー水を訪ねると、働いているから無理と言われる。ギー杉なら無職の住人ばかりだからそっちへいけと紹介される。
酒をのみながらプレゼン資料片手に大盛り上がり。ある住人の言葉が印象的だった。
「成功体験を味わってみたいんす」
最後のひとおし。
「で、やるの?」
「まぁ、やってみますよ」
をーーーー!
盛り上がる。みんなでガッツポーズ。
動画をとった。この動画が原点になる。
彼らが帰った後もホワイトボードを前にして議論。時折アドバイスをいれながら見守る。
すごい。まだオープンから半年も立っていないというのに。まるで映画ソーシャルネットワークをみているかのようだ。
翌日、大学の後輩が結婚するという。あって話がしたいと、二人でやってきた。その横でゲームをしたり、昨日のプロジェクトのプログラミングをしたりしている。そして自分はテンパっている知り合いの仕事を二時間だけひきうけて、HTMLやJavaScriptを書いたりしている。
そんな普段は交わらないようなことが、ここでは一つの部屋の中で渾然一体となって起こっている。
ものすごく不思議だが、ものすごく落ち着いたりする。
それがギークハウス武蔵小杉なのだ。
すごいものを作ってしまった。
翌日会社から戻ると、みんなが真剣に画面遷移がとか話してパソコンに向かっている。会社ではえらい人の話を聞いて一日が終わったのに、このスピード感の前では本当に情けなく思う。
すご過ぎて、会社に行くのが辛くなる。
個室を作らないこと。
Twitterだけで募集をかけたこと。
10畳以上の、みんなが集まってセミナーなどができるような場所があること。
これらを条件にやってきた結果ではないかと思っている。