2005年6月13日(月)

[思索]アイデアの実現とその維持

個人的に「デイリーリサーチ」とかが好きなJapan.internet.comの、「ネットプライス 佐藤輝英氏:いいアイデアは同時に100人くらいが思いつく」より引用。

アイデアっていうのは浮かんできた瞬間に、国内だけでも100人くらいが同じことを、あるいは似たようなことを思いついているんです。

全くその通り。

逆に言うと、「このアイデアは俺が考えたんだ」と偉そうにいう人はあまり信用ができない。

自惚れているというか、それで安心してしまっているところがあって、その人の言うことの将来性に不安を感じることが多い。

まぁそれはそうと、読み進めていくと、編集部の一文に、激しく同意してしまった。

自分だけが思いつくアイデアなどはなく、そこから踏み込んでスピーディに実現する人と、アイデアだけで終わってしまう人、その実行力が決定的な差となる。

ではなぜ人は「これ、いい!」と思ったアイデアを即座に実現することができないのか。

そのアイデアを実現しようとすると、もしかしたら、仕事、恋人、家庭、自分の将来などを失ってしまうかもしれない。

そこにはそういった「リスク」が存在するのだ。

で、そこから導かれる結論って、かなり当たり前な話になってしまうのだけれども、自分に言い聞かせるつもりで書いておきたい。

「アイデアを実現できる人とは、リスクに対して果敢にかつスピーディに挑戦できる人のことである。」

さらに、同サイトの「グリー 田中良和氏:何もしないリスクもあると思います」より。

「何もしないリスクもあると思います。みんなが競争している中で自分の価値を作っていかないといけない時に、現状維持というのは自分の価値が相対的に目減りしているわけですよね」。

個人的にはそれをリスクとは言いたくはないのだけれども、この言葉から学ぶことは多い。

リスクを乗り越え成功しても、それに甘んじていてはいけない。何もしないということは、競合他社との競争から脱退するということに他ならないのである。

ある意味、下りのエスカレーターを一生懸命登っているような厳しさがあるわけで(笑)、貪欲にさらに上を追求して上り続けていかなければ、最終的にはスタート地点に押し戻されてしまうのだ。

アイデアをリスクを越えて実現し、さらにそれを高めていく、そういった行動が常に維持できるだろうか。