二軸のマトリックスで娘が泣き止んだ

娘を風呂に入れていたら「何か問題出して!」と言うので、九九全てを矢継ぎ早にバラバラな順番で出してみた(とは言っても、完全にバラバラではなく、もれなくダブりなく出すために一定のアルゴリズムにしたがって…)。

最近、学校で先生が順番バラバラで問題を出すという試験があったらしく、受かる人が少ないなか、娘はそれに受かって九九博士という称号をもらったとのことで結構自信があったらしく、最初は「やるやる!」と喜んでいたので、こっちも楽しみでやってみた。

すごい勢いでバンバンと正解を出してくる。しかし、9×5=40とか8×4=56とか、5つほどどうしても間違ってしまうものがあって、突然泣き出してしまった。

私「どうした、なんで泣いちゃうの」

娘「九九博士なんてもらったけど、嘘じゃん、ぜんぜん違うじゃん!(泣」

私「賞状もらえたじゃん、頭いいんだよ!」

娘「頭よくったって、レベル低いじゃん!(泣」

私「(頭いいのにレベル低いとか、スゴイこというな…)苦手なのはこの5つだけ。これができたらパパが完璧九九博士の賞状をあげるから、それに受かってレベル高い頭いい人になるように頑張ってみよう!」

娘「ヤダ、やりたくない!(泣」

もうこうなったらどうしようもないので、別の話題にすり替えるのがいいのだけれど、今日はなぜかちょっと頑張ってみようと思った。

私「どうしてやりたくないの?九九、嫌いになっちゃった?」

娘「嫌い!できてない自分も嫌い!(泣」

私「じゃあ、完璧に九九が出来るようになった、頭が良くて、レベルの高い自分は好き?」

娘「それは好きだけど、九九覚えるのはもう嫌い!(泣」

私「九九の勉強、昔は好きだったよね。好きか嫌いかは自分で変えられるんだよ」

娘「できるわけがないッ(泣」

自宅の風呂は、浸かっていると、ちょうど正面に4つのます目が見えるようになっている。おもむろに九九の表を右上に置いてみた。こんな感じ。

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私「頭がいいと上に行ける。レベルが高いと右に行ける。九九博士の賞状は、上に行く壁を越えられたら、もらえたんだよね。いまは左上に居て、ここは嫌い。だけど、右上は好きなんでしょ?」

娘「すきだよ」

私「右上に行きたい?」

娘「行きたい」

私「左下から右上に突然行くことはできない。順番に行かなきゃ、右上には行けないんだよ。好きな自分になるために、やっとここまでこれたんじゃん、あと少し右に行くだけ。その壁はこの5つの九九。これをクリアしたら、右上に行けるんだよ!好きな自分になるためにこの5つの九九さんが待っていてくれてるよ〜!」

娘「そっか、この壁を崩してくれるのが5つの九九さんなんだ」

最後は物分り良すぎるだろ、とかツッコミを入れたくなったけれど、言われて分からなくても、絵で書くと分かるらしい。フレームワークって大事だなと思った。

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フレームワーク思考を鍛えるために、書評をフレームワークだけでするとかしても面白いかもしれないな〜。ともあれ、やる気出してくれて良かった。頑張れ娘。