スカイリー・ネットワークスさんのオフィスツアー、無事終了

今回、スカイリー・ネットワークスさんのオフィスツアーを企画させていただきましたが、無事に終わりました。梅田社長を含め、皆さん喜んでいただけたようで、よかったです。

当日は、まず梅田さんより、DECENTRAの説明をしていただきました。無線LANのアドホックモード(いわゆる子機だけで親機を使わないモードです)を利用し、ピュアP2Pで直接通信できないもの同士もマルチホップして通信できるようになります。レイヤ的にはL2に位置し、IPから見るとイーサネットのように見えるので、特にアプリケーションで難しいことを考える必要はなく、そのまま使うことができます。何も変えずにそのまま使えるというのはとても便利ですね。

ある程度ホップの近いところはプロアクティブに経路を調べて保持してすぐに通信できるようにしつつ、遠くは必要になったときにリアクティブに経路を探して通信します。これで、端末が移動していてもある程度安定してかつ制御情報を少なくすることができるわけです。ブロードキャスト時のTTLは特に決めているわけではなく、どこかがつながっていれば、どこまでも遠くに情報を届けられるとのことです。ギネスに挑戦、とかやってみたいですね。日本一周できたら面白いな。Androidに入れてみますかね、ね。

最近は、ZigBeeにも力を入れておられて、DECENTRAの説明の後、いろいろとデモを見せていただきました。温度計の入ったデバイスで無線メッシュネットワークを作るデモでは、ネットワークの接続関係と各ノードの温度がプロジェクタで表示されていました。私と某情報学博士は、それぞれ手の中に握って温めて「どっちが温度が高くなるか!?」という意味のない対抗意識を燃やしていたりしました。私が負けました。くそー。博士って言っても子供ですねぇ(ちなみに私は工学博士)。いや、この子供の遊び心が未来を作るのですよ。と正当化しておきます。

で、机の上にはなんと、○○さん著の日本で初めてのP2Pの本とか、私も講演していた2002年のJunutella Workshopの資料とか、愛・地球博で使われたKDDIのWindows Mobileのケータイとか、いろいろと懐かしいものが用意されていて、P2Pの昔話に花が咲いてしまいました。そのあたりの話は、noritsunaさんの感想を見ると分かるかもしれないし、分からないかもしれません。

個人的には梅田さんとは私が学生の時からのお付き合いになりますが、会社設立当時にお会いした方々もオフィスに今もいらしたので、なんとなく、「これからP2P来るぞー!ワイヤレス、サイコー!」と思っていたあの頃を思い出してしまいました。いや、これは過去形ではなく、実はこれからP2Pもワイヤレスも、来ると信じています。最近は無線もカメラもタッチパネルも付いているニンテンドーDSiなんてのもあるし、何か面白いことができそうじゃないですか。

梅田さんはじめスカイリーの皆様、参加者の皆様、今回はどうもありがとうございました。

参加者の方々の感想はこちらです(適宜、追加していきます)。