2008年7月1日(火)

[つぶやき][ガジェット]LGのDVDドライブ、GSA-4120Bのファームウェアアップデート

友人から譲り受けたPCについていたDVDドライブ、GSA-4120BのファームウェアをA102からA115へアップデート。

[P2P]第十回SIProp勉強会に行ってきた

先週金曜日の19時から新宿のATL Systems社のラウンジで。講演者はウタゴエの首藤さん、VoIP Conf.事務局長?の西谷さん、コナミの佐藤さん。内容はNAT越えに関する講演でした。

一応会社の業務として参加したのだけれど、個人としてもNAT 越えについては最新動向をちゃんとおさえておきたかったので、有意義でした。

懇親会は諸般の理由によりパス。ちょっと残念。

NATの分類が新しくなってたのね

最近追いかけていなかったので、知りませんでした。これまでのNATの分類といえば、full-cone, restricted-cone, port-restricted-cone, symmetricといった感じで分類されていて、たとえばWindows Live Messengerもツールメニューのオプションで接続タブを選択すると、うちの場合は「UPnP ポート制限つきNAT」なんて出てくるのですが、どうも今後は、rfc4787による分類がメジャーになってくるような予感。

  • Network Address and Port Translation Behavior
  • Filtering Behavior
  • Hairpinning Behavior
  • ICMP Destination Unreachable Behavior

などの軸で、NATの種別を細かく分類しています。

Hairpinning については、詳細はRFCを参照していただきたいのですが、これは自宅サーバを立ち上げているとよく問題になります。NAT配下にWebサーバを立ち上げておいてDDNSとかでNATのグローバルIPにアクセスできるようにしていると、NAT配下からそのDDNSで割り当てたドメイン名でアクセスできるかどうかが変わってきます。P2P的には、手前のルータで折り返してくれると、いちいちグローバルインターネットまで出て行かなくて済むので、効率がよくなりますね。

私が昔使っていたPlanexかなにかのルータの場合は対応していたのですが、佐藤さんによれば最近のBBルータはほとんど対応していないとのこと。そっかーと思ってBuffaloの無線LANのルータで試してみたら、対応していませんでした。なるほど。

キャリアグレードNATの話もちょっと出た

本題ではなかったのですが、ちょっと話に上ったので。やっぱり、本当に入るらしいです。IPv4のアドレス数枯渇により、ISP全体をプライベートアドレスにして、出口に巨大なNATを置くという話です。これでIPv6への移行がかなり加速することになると思われます。JANOG22で詳細は語られると思いますが、スケーラビリティや、対応の容易さなどさまざまな理由で、full-cone NATを置くかも、ということです。

これからP2Pのソフトを作るひとは、IPv4の場合は、full-cone NATが上位に存在する多段NATのネットワークを意識しつつ、IPv6に対応するという必要がありそうな気がしますです。

UPnPとSTUNをどう使いこなすか

講演者や参加者といろいろ話していた中で、何となくわかったことですが、実装として、UPnPとSTUNのどちらを使うか、または優先順位をどうするかは、アプリケーションによって異なってきて、これといった定番スタイルはないみたいです。

たとえばコナミの佐藤さんに聞いたところ、オンラインゲームでは UPnPとSTUNを両方使っているが、その優先順位はいろいろだそうです。あと、参加者にもP2Pを実装している人がいるのでいろいろ聞いてみたところ、実装としてはUPnPのほうが簡単なためUPnPしかやっていないという人が多かったです。

通信確立までのレスポンスが重要かどうかなどで、優先順位を変えていくのがいいのでしょう。